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【カーボンクレジットを学ぼう】第1章-2 カーボンクレジットって何だろう?

第1章-2:カーボンクレジットって何だろう?

「カーボンクレジット」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。新聞やニュースで耳にしたことはあっても、「難しそう」「専門用語っぽい」と思うかもしれません。でも、実は考え方はとてもシンプルです。カーボンクレジットとは、一言でいうと「CO₂を減らしたことを証明するカード」 のようなものです。

ポイントカードのような仕組み
たとえば、スーパーで買い物をするとポイントがたまりますよね。そのポイントは「あなたがこのお店を利用した証拠」です。同じように、森を育てたり、省エネをしたりして「CO₂を減らした実績」も、クレジットという形で「証拠」として発行されます。
そして、ポイントがたまると他の買い物に使えたり、誰かにあげたりできますよね。カーボンクレジットも同じで、売ったり買ったりすることができるのです。

誰が買うの?
「じゃあ誰がそんなクレジットを買うの?」と思うかもしれません。たとえば、飛行機を飛ばす航空会社や、大規模な工場を運営する会社は、出来るだけ減らす努力をした後でも、どうしてもCO₂をたくさん出してしまいます。最新の技術を導入しても、ゼロにすることは難しいのです。
そこで、彼らは削減が「足りない分」を他の場所で減らしたクレジットで埋め合わせます。これは「相殺(オフセット)」と呼ばれます。つまり「自分の排出を全部消すのは無理だけど、代わりに他の場所で削減してもらった分を買って、帳尻を合わせる」という考え方です。

誰が売るの?
逆に「売る側」になるのは、CO₂削減や吸収を実現した人たちです。森を植えて育てた団体、省エネ設備を導入した中小企業、再エネを増やした家庭などがクレジットを売ることができます。これによって森を管理する団体や、中小企業、さらには家庭が活動資金を得て、さらに新しい環境貢献や再エネ・省エネ設備の導入に挑戦できるのです。

免罪符ではなく「協力の仕組み」
「買えば排出していいってこと?それってズルじゃない?」と思う人もいるかもしれません。大切なのは、クレジットは「自分で努力せずに済む免罪符」ではないということです。ルールとしては、まず自分の会社でできるだけ削減努力をして、その上で「どうしても残る分」をクレジットで埋め合わせる、ということです。

言い換えれば、クレジットは「地球規模の協力の仕組み」なのです。減らせる人が減らし、難しい人はその努力をお金で支える。結果的に、全体としてCO₂排出量を減らすことにつながります。

身近な例
実は私たちの身近にもクレジットは登場しています。例えば「カーボンオフセット付き航空券」。飛行機を予約するときに、少しお金を追加すると、その分のCO₂排出をクレジットで相殺してくれるサービスがあります。また、イベントやコンサートでも「このイベントはカーボンオフセットされています」と宣伝されることがあります。

さらに皆さんのお家でつけている太陽光パネルやエネファーム、農業に関わっている人であれば環境に優しい農業を実施することで、クレジットを生む側に回ることも可能です。

こうして見ると、カーボンクレジットは「CO₂を減らした証拠」でありながら、「みんなで地球を守るための応援システム」と言えるのです。

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