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【カーボンクレジットを学ぼう】第1章-3 なぜ世界が注目しているの?

第1章-3:なぜ世界が注目しているの?
「カーボンクレジット」という仕組みは、ここ数年で急に世界的な注目を集めるようになりました。
では、なぜこれほどまでに重要視されているのでしょうか。
理由1:気候変動が「いま」起きているから
まず一番の理由は、気候変動の影響がすでに目に見える形で現れているからです。昔は「温暖化は未来の問題」と言われていましたが、今は違います。
世界各地で山火事、大型台風、洪水、干ばつが頻発しています。
日本でも夏の猛暑や大雨のニュースは毎年のように聞きますよね。科学者たちは「人間が出すCO₂が増えすぎたこと」がこれらの原因のひとつだと明らかにしています。
だからこそ各国は「今すぐ行動しなければ」と焦っているのです。
理由2:CO₂をゼロにするのは難しい
次に、CO₂を「完全にゼロ」にするのは現実的にとても難しいという点があります。
たとえば、ジェット燃料を使った飛行機を飛ばさないと世界はつながりませんし、エネルギーを多量に消費する鉄やセメントを作らないと社会インフラは維持できません。
再生可能エネルギーを増やしても、すぐにすべてのエネルギーを再生可能エネルギーに置き換えることはできないため、どうしても排出せざるを得ない部分は残ります。
ここでクレジットが役立ちます。自分たちの努力でゼロにできない部分を、他の場所で減らした分で埋め合わせる。これによって「カーボンニュートラル」が達成できるのです。
理由3:地方と都市の協力、及び、国際的な協力のカギになるから
三つ目の理由は、クレジットが「地方と都市」「国際的な協力」を可能にするからです。
パリ協定では、すべての国が排出削減に取り組むことになりました。
でも、国内の地域はもちろん、先進国と途上国といった地域の発展具合によって事情は大きく違います。
都市や先進国は技術や資金がある一方、地方は資源があっても資金余力が限られ、また、途上国はまだインフラ整備や経済成長が優先で、削減が難しい部分があります。
そこで「ある国や地域での削減努力を、別の国や企業の成果としても使える」仕組みが作られました。
これにより、先進国や都市は、途上国や地方の削減を支援し、途上国や地方は資金や技術を得られる。
両方にメリットがある「協力の橋渡し」としてクレジットが役立っているのです。
未来を変える「共通のルール」さらに、クレジットは企業にとっても「信頼の証」になっています。
大企業が「自社は排出をオフセットしてカーボンニュートラルです」と宣言すれば、投資家や消費者からの信頼が高まり、ブランド価値が向上します。逆に、対策をしていない企業は「環境に無関心」とみなされ、選ばれにくくなる時代が来ています。
つまりクレジットは「環境のための証明書」であると同時に、「未来を変えるための共通ルール」なのです。第1章まとめCO₂は本来、自然に存在する大切な気体だが、増えすぎると温暖化を引き起こす。カーボンクレジットは「CO₂を減らした証明書」で、売り買いできる仕組み。世界中が協力するための「共通ルール」として広がっています。
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