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【カーボンクレジットを学ぼう】第3章-1そもそも何が違うの?-「削減系」と「吸収系」は別の“タイプ”

第2章-3:そもそも何が違うの?-「削減系」と「吸収系」は別の“タイプ”
カーボンクレジットと一口に言っても、実は中身はいろいろあります。まず最初に覚えておきたいのは、大きく分けて 「削減系」 と 「吸収系」 の2タイプがあることです。 中高生向けにたとえるなら、これは「運動で体重を落とす」と「食事を管理して体重が増えないようにする」くらい考え方が違います。どちらも大事ですが、やり方も効果の見え方も違います。
1) 削減系クレジット:出す量を減らす(水漏れをなくす)
削減系は「そもそもCO₂を出さない・減らす」タイプです。
たとえば、
- 工場の省エネ(古い設備→高効率設備に更新)
- 再エネ導入(石炭火力の電気→太陽光・風力に置き換え)
- 燃料転換(重油→都市ガス・電化など)
- 廃棄物の削減、メタン回収(ごみ処理の改善)
- 環境に配慮した農業・畜産業の推進(牛のゲップからのメタン削減、水田のメタン削減など)
このタイプは、イメージとしては効果は変わらないけど使う水の量が少ないトイレやシャワーヘッドを入れたり水道管を関して水漏れをなくす に近いです。水(CO₂)が出る量そのものを減らすので、効果が比較的わかりやすいことが多いです。
2) 吸収系クレジット:空気から吸い取る(スポンジで吸う)
吸収系は「出てしまったCO₂を吸収・固定する」タイプです。代表例は森林です。
- 森林整備(間伐・植林・保全)
- 土壌への炭素貯留(有機農業を実施して土が蓄えるCO2量を増やす)
- ブルーカーボン(海草・マングローブなど)
- 工業的なCO2の地下への貯留
吸収系は スポンジで水を吸う イメージです。水漏れを減らす(削減)だけでは追いつかないとき、吸収で補う。ただし、吸収は測り方が難しかったり、吸収したCO2がまた外に出てしまうリスク(例えば整備した森林での森林火災や、貯留した炭素が漏れてしまうこと)があったりするので、信頼性の作り方が重要になります。
3) 「削減」と「吸収」はどっちが正解?
結論から言うと、どちらか一つではなく 両方が必要です。
削減は“今すぐ減らす”、吸収は“長期的に支える”。役割が違うからです。
いま地球のCO2濃度は上昇を続けており、まずは排出しない状況(今すぐ減らす)ことが重要ですが、過去に出してしまったCO2を大気から取り除くこと(吸収・長期的に支える)もしていかないと、地球が厚い毛布をかぶったままの状態になってしまいます。 そのため、排出を減らすクレジットも、CO2を吸収するクレジットも両方大事になります。ただ優先順位をつけて、あなたがクレジットを買うための基準は、他にもありますので、それは別途説明させてもらえればと思います。
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